こんにちは。NABIKIです。
今回もゼウスについて語っていきます。
今回はゼウスのゲームシステムについて語っていきましょう。
こちらは前身となった、カルネージハート(Carnage Heart)という
ロボットシミュレーションゲームを基にして作られた作品となっている。
どちらもO.K.Eを駆使して、敵と戦っていくのは共通していますが、
前作のカルネージハートは、敵基地の全掌握が目的だったのに対して、
ゼウスでは、敵キャリアの破壊や、同じく特定箇所の制圧など、
キャリアという概念が新たに加えられたことが大きな要因となっている。
キャリアの概念:
カルネージハートにはキャリアという概念が一切なく、
O.K.E単独での行動だったのに対して、
ゼウスではキャリアからO.K.Eが発進しているという違いが挙げられる。
この要素が追加されたことで、O.K.Eはキャリアと密接な関係を持っており、
自身を搭載していたキャリアが破壊された場合は、何をしていいかわからず
行動することが一切できなくなってしまう欠点が新たに追加された。
ただし、この要素は初代ゼウスとゼウス2とで、若干異なるので
詳細に記載しておこう。
初代ゼウス:
①味方陣営はキャリアからO.K.Eを発進させることになる。
②味方がO.K.Eを発進させた状態で、キャリアが破壊されると、
他の味方が残ったO.K.Eを操作可能になる。
③他の味方も全滅(正しくは緊急脱出による撤退)となっている場合、
味方のO.K.Eを主人公が操作することができる。
④敵のキャリアが全滅した状態で、O.K.Eのみが残されている状態では
敵のO.K.Eは自ら動くことが一切できなくなる(一部のステージを除く)。
ゼウス2:
①初めてO.K.Eがキャリアと密接な関係にあることが劇中で明言された。
②初代は他のキャリアのO.K.Eを引き継ぐことができたが、
今作ではキャリアが破壊されると、そのキャリアから発進したO.K.Eは
一切行動できなくなる。
③キャリアを破壊されたO.K.Eは、その場で一切行動できなくなり、
緑色のどちらの所属にも該当しない、第三勢力となる。
④第三勢力になった場合は、元が敵であろうが味方であろうが、
関係なく攻撃を加えてくる。そのため、こちらから一切攻撃しないのが
一番の対処法となっている。
⑤戦闘終了後に一部のステージを除いて、第三勢力となったO.K.Eは
回収することができ、自身のO.K.Eとして運用することができる。
以上が、O.K.Eのルールとなっている。
初代と2では運用に違いがあるので、プレイするときには十分気をつけよう。
ハードウェア:
前作のカルネージハートから存在しているが、幾分か分かりやすくなっている。
こちらも初代ゼウスとゼウス2では若干の違いがあるため、
下に記載しておこう。
初代ゼウス:
①物語序盤からブランクカードと呼ばれる、O.K.Eの制作を記憶しておくための
カードが配られ、最大20体までO.K.Eを制作することができる。
②物語の進行状況、ならびに進行ルートによって選ぶことができる
O.K.Eの種類が異なってくる。
③VPという概念により、序盤では火力の高い機体やVPの高い機体は
上限の関係から運用が困難となっている。
④物語を進めて戦果を上げることで、VPの上限を上げることができる。
ゼウス2:
①ハードウェアの組み方は初代とあまり変わらない。
ただし、一部のO.K.Eは初代と比較して、搭載可能な武装に変化が見られる。
②ブランクカードからハンガーに変更となった。
③初代ではブランクカードが一枚あれば、一つの部隊にVPが許す限り搭載できたが
今作から自身が保有する機体の数分しか制作できなくなった。
例:キューケンを2機しか保有していない場合は、ハンガーに2機分の
キューケンしか保有することができない。
要するに初代のように使いまわしができない。
③上記の制約から、同じ種類の機体を最大数(ランバージャックでは8機)
搭載して出撃したい場合は、なるべく目的の機体を破壊することなく
敵キャリアを速やかに破壊して、戦闘後に回収する必要がある。
このことから、作中でも将棋に例えられている。
④O.K.Eを回収するには、敵キャリアから発進している必要があるため、
キャリアに格納された状態では、戦闘後に回収することができない。
⑤O.K.Eの積極的な回収が必要になったことから、一部のO.K.Eは
敵として相まみえる機会が少ない機体もあるため、必然的に希少価値の高い
O.K.Eとそうでない機体の差が生じてしまっている。
あろうことか、味方の保有しているO.K.Eが欲しいために、
味方のキャリアをわざと戦闘に巻き込んで、死亡させ、戦闘後に
何食わぬ顔で回収するという、外道な方法が確立されてしまった。
???「気でも狂ったんじゃないのか!?」
⑥VPからAPと呼ばれる要素に変更されており、初代のようにVPによる上限は無く、
序盤から機体さえ手に入れることができれば、機体のAPを気にせずに
出撃することができる。ただし、戦闘終了後に自身のO.K.Eを修復する
必要性が追加されたため、手持ちのAPが少ないと修復もままならず、
ジリ貧な運用となる危険性がある。
大きく分けると以上のような差別化が図られている。
O.K.Eの運用は初代と2では大きく異なるため、こちらもプレイするときは
気を付けていただきたい。
ソフトウェア:
こちらもハードウェアと同じく、カルネージハートの頃から存在しているが
大きな差異は見られない。
ゼウスから追加された要素としては、各キャラクターと模擬戦闘を行い、
敗北した場合は、各キャラクターが使用しているO.K.Eのソフトウェアと
同一のROMを受け取ることができる。
こちらは進行状況に応じて、受け取れるROMの内容が分かれるため、
忘れずに取得しておこう。
初代では、エウロパ編、ガニメデ編、カリスト編とそれぞれ3つの段階で
ROMが受け取れる。
ROMを使用したい場合は、ハードウェアのCPUを選択した後に
ROMを選択することで反映可能。
ゼウス2では、サピュルス陸軍基地(ジョンはアダマース基地と同様)、
アダマース基地、トパジウス基地のタイミングで受け取れるディスクが
変わってくる。
入手したROMを使用する場合は、ソフトウェアからその他のメニューから
ROMを選択すれば反映可能。
作戦展開について:
カルネージハートでは、最初に選ぶことができる木星の三衛星を選ぶところから
始まる。エウロパが初級、ガニメデが中級、カリストが上級となっている。
あとは、敵基地の全掌握が共通の目的となっており、ストーリーが
無いこともあってか、悪く言えば一方通行な展開となっている。
その分、複雑なのはO.K.Eの制作や運用、開発などに限られている。
初代ゼウスでも、エウロパ、ガニメデ、カリストの順に作戦展開が
行われていくのだが、ストーリーが追加された以外は、
カルネージハートと同様に、ほぼ一方通行な展開となっている。
ちなみにカリスト編に突入する場面で、本来の「木星軍ルート」か
「反乱軍ルート」かを選ぶことができるため、ここが唯一の分岐点となっている。
ゼウス2では、自身で侵攻するルートが選択できるようになったことで
様々なルート開拓がなされることとなった。また、侵攻したルートは
時間が経てば敵対勢力や所属不明軍が占領しているため、
一部のO.K.Eを除いて、数を稼ぐことができるようになった。
VP:
上記でも触れてきたが、カルネージハートにはVPの存在は無く、
初代ゼウスから追加された要素。
部隊編成に用いられる要素となっているため、
初代では鬱陶しい扱いをされるのだが、
ゼウス2からはAPと呼ばれる要素に変更されている。
初代ゼウス:
初めて追加された要素。部隊編成において、上限を超えた編成を行うことはできず
戦果に応じて、上限がどんどん上がっていく方式。
敵O.K.E1機につき100VP。敵キャリア1機につき200VP。
自身の損害O.K.E1機につき-50VP。
そのた経過ターン数などに応じて、クリアVPがボーナスとして追加される。
初代では、良くも悪くも、戦略性において重要な要素となってくる存在であった。
ゼウス2:
部隊編成における上限こそ無くなったものの、前作では戦闘終了後に
どれほどの被害が出ていようが、VPが変動するのみであった。
今作では、自身のO.K.Eが破損、破壊された場合は自身のAPを消費して
機体の修復を行わなければならなくなったため、保有しているAPが少ないと
自身のO.K.Eの修理すらもままならなくなり、ジリ貧での行動を余儀なくされる。
また、ハンガーにO.K.Eを保有しているだけでも、APを使用する必要があるため
使わないO.K.Eを保有しているだけで、そちらにAPを取れることになる。
ただし、ハンガーデータを消去すると、その分のAPは還元されるため
APが危なくなったら、余分なハンガーデータは消去してしまおう。
まとめ:
今回は前身となったカルネージハートを交えて、ゼウスのゲームシステムを
語っていきました。
ゼウスになってから、ゲームシステムが一新されたため、
カルネージハートのみをプレイした方々には、新鮮なゲーム内容と
なっていたことだろう。
筆者は両方とも幼少期にプレイしているため、どちらも思い出深い
素晴らしいゲームとして、今なおハッキリと記憶しています。
それでは今回はここまでになります。
次回からは初代ゼウスのストーリーについて語っていくので、
気になる方も気にならない方も、また読んでいただければと思います。
それじゃあ、あじゃどう!
ΩND